シリコンバレーで使われていた英語

「日本の学校英語と実際に使われている英語は違う」という声を頻繁に耳にするが、少なくとも私の経験上その通りで、習っていても使わない言葉、習っていなくても使う言葉は山ほどある。備忘録として下記に記しておきたいと思う。

体験としては、シリコンバレーのエンジニアとの会話がベースになるが、そもそも多民族国家アメリカにおいて、場所は考慮してもあまり意味はないかもしれない。UKの英語とは明確に違うようなので、その点だけ留意いただければと思う。


自己紹介

×: My name is〜
○: I'm 〜、This is〜
これはシリコンバレーに限らず鉄板だと思う。何が違うのか日本人的にはわかりにくい面もあるがイメージするに「私の名前は○○です」も自己紹介する人はほぼいなくて、「○○と申します」と言う人が大半であることと似ているのだと思う。電話口ではThis isを使うみたい。

How are you? の返し

△: I'm fine.
○: Good
これも鉄板。一説によるとI'm fine.は×に近い。日本語で言うと「元気?」「大丈夫、大丈夫、気にしなくていいから」という感じのよう。挨拶に対する返答としては不適切。fineの使い道としては、ショッピング中の無用な接客に対して突きかえす時が使える。

maybe, maybe, maybe

maybeの連発はダサい。現地民は、probably, could be, を使っている。理由は不明。日本語でも「たぶん。たぶん。」とビジネスの機会で使うことは望ましくなくて、「おそらく」という表現にするので、それに似た表現かと思う。

〜したい

△: I want to
○: I'd like to
日本語で「俺は〜したいんだ。なぜなら〜したいからだ。だから〜させてくれ」といった自己主張満載の言葉を並べると聞き手は気分を害するだろう。とりあえずwould like toを使えば丁寧になるので、気持ちは伝わっていそう。とはいえそもそも主張ばかりするコミュニケーションは避けた方が良くて、聞き手の立場に立って会話がスムーズになることを意識した方が良いだろう。

I'm open to 〜

私はいつでもどんとこいと思ってまっせーというニュアンスの言葉。他にもI'm happy to
I'm glad to
も使える。please〜を連発してしまいがちだが、相手に丁寧に要求することよりも、こっちはいつでもウェルカムだぜ、というニュアンスの方が多用されてるみたい。

Thank you.

たぶん日本人が一番使う英語。会話の最中にこれしか言わないとキモがられる。本当に本当に感謝している時は, appreciated を使うとカッコいい。ありがとうにもレベルがあるのだ。Thank youは日本語の「すいません」に近い。


全体的に理論立てた説明ではなく、あくまでも体験談を元にしたものなので、人が変われば全然違うかもしれない。重要なのは、正しい英語と伝わる英語とは違うということ。英語も日本語と同じように繊細な部分を持ち合わせていることを肝に銘じたい。