VDD/GNDベタで作られる抵抗値と容量値の考察

4層基板を設計をする際に、2層と3層はそれぞれGNDとVDDにすることが一般的だ。

GNDとVDDのベタ配線では

  • 抵抗値は低く
  • 容量値は大きく

作ることが良いとされている。

抵抗値の計算

35umの銅板の1cmあたりの直流抵抗は、銅の電気抵抗率から次式で表せる。

\displaystyle{R=\frac{0.0048}{W}}[Ω/cm]

W : 導体幅[㎜] 銅箔の温度:20℃ 導体厚:0.035[㎜]

f:id:MasterKoda:20190505181154p:plain:w500
cm当たりの抵抗値

参考:http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/analog/powermanagement/hints/power_sel_hint52.page

容量値の計算

\displaystyle{C=0.00885ε{r}\frac{A}d} [pF]

εr=4 d=1mm と仮置きして式を簡単化すると、

\displaystyle{C=35*A} [fF]

この簡略式は元の式と比べて倍半分の精度は出ないが、桁はおおよそ合う。

参考:https://www.zuken.co.jp/club_Z/z/analog/004/ana_101125_1.html