「デザイン思考が世界を変える」を読んだ


デザイン思考が世界を変える (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ティム・ブラウン (著), 千葉 敏生 (翻訳)
文庫: 320ページ
出版社: 早川書房 (2014/5/10)


デザイン思考を"上流"、つまり戦略的な意思決定が下される重役室へと移動させる必要がある。

個人個人がデザイン思考を身につけようとすること以上に、企業の幹部が取り組まなきゃ社会実装されていかないだろう、という点で賛成。

顧客に何が欲しいかと尋ねたら、もっと早い馬が欲しいという答えが返ってきただろう」と述べたヘンリー・フォードは、この点を理解していたのだ。

顧客に欲しいものを訪ねても、必ず適切な答えが返ってくるわけではないという良い例。 提供者が徹底的に考え抜くべきことを示唆している。 今の時代ももっと燃費が良い車を求める人がいる一方で、本当に顧客に提供すべきなのは自動運転車であろう。

かのスティーブ・ジョブズも同様な発言をしており、スマートフォンが世にで始めた頃の自分の心境を考えても、まさかiPhoneのようなものを求めてはいなかった。