非エンジニアから得る超エンジニア的考察

顧客訪問での気づき

顧客と接すると、新しいことに気づくことが多い。 台湾の大手企業に顧客訪問した1日は、非常に印象深い1日だった。 顧客のために構築しているシステムに不具合があり、現地でデバックすることに。

エンジニアから得るエンジニア的考察

午前中は顧客企業のエンジニアたちと議論し、これまで気づけなかった大きな問題に気づくことができた。手作り基板で実験していたので、接触やら等長配線がイマイチだったりとか、いろんな原因が考えられるから基板を起こしてみてはどうかという提案に。内容は納得できるものだったし、むしろ目から鱗的な体験だった。自分が1ヶ月ぐらいデバックしていて全く気づかなかった点に気づいてもらえて、1人の目では思いつくことがないことがこんなにあるものかと驚いた。それに気づくまでの早さにもまた驚いた。

非エンジニアから得られない賛同

午前中が終わり、思ったよりスムーズにことが済むかと思った矢先、非エンジニアのマネージャーが現れる。午前中に議論した内容を説明すると、全く理解できていないようで、あれを説明しろこれを説明しろなどとガンガン聞いてくる。エンジニアなら説明必要ないのに。。と思いつつも答える。当然のことながら、基板を起こすことに対して前向きなはずもなく、自分が理解できないことに対して真っ向から立ち向かっている。基板作れば少なくとも前進はするのにな。。

非エンジニアから得る超エンジニアリング的考察

しかし、よくよく話していくと、どうしても非エンジニアマネージャーが納得できないポイントがわかった。「基板を作ったら本当に問題は解決するのか?」ということ。確かに、よくよく考えてみると、現象と基板を起こした時に得られる効果の内容が合致しない。もしも、基盤を作ると改善するならば、本当に問題である現象を見せてみろ、と言う。証明することはできない。問題の現象も、午前中にエンジニア界隈で話した内容では説明がつかないことがわかる。ムムム、この非エンジニアマネージャーの言っていることは実は。。。本人はただ単に理解できていないと言う範疇を超えていないきがするし、こっちとしては少しでも物事が前に進む選択をしたいところなのだが、説得できないことで、物事を前に進めることができない。技術的には枯れた技術なのに、全然前に進まない。他のことで忙しくて取り組めない、進まない、の連続。。。このくそマネージャーめ、と思いつつも、それはエンジニア的妥協なのかなと思っていて、つまり自分が説明できる範疇で他人の納得を得ようとするが、それが本当に論理的に正しいかどうかは別の問題である。と言う気づき。確かにこのマネージャーの言っている文句は、論破できない。途中から論破することを目的に仕掛けてしまったが、まぁどうしたって説明できない。説明するための波形測定は、現場ではできない。詰んだ。

気づき

非エンジニアでない人の考え方の違いを理解し、エンジニアも非エンジニアも納得できる論理的帰着点に到達しなければ、ビジネスは前に進まない。エンジニアの優しさは時に残酷で、非エンジニアの理解力不足は時に論理的。